土岐市が図書館条例改正へ 不適切な利用者を拒む内容

戸村登
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 岐阜県土岐市の女性が市図書館の利用や入館の禁止処分を市から受けた問題で、市は23日、市図書館設置条例の一部を改正する条例案を27日開会の市議会定例会に提出すると明らかにした。図書館での問題行動に対して、利用を拒み、退館を命じられるようにする内容。地方自治法の規定に基づく公の施設の利用制限について、制限の対象の基準を明確にするためという。

 改正案では、公の秩序や風俗を乱すと認められる人や、建物や図書館資料等を故意に汚損するおそれがある人などの利用があった場合を想定し、「利用の制限」について明示する条文を新たに付け加える。

 市教委の山田恭正教育長は「公共の場での不適切な使用は、すべての市民に迷惑を掛ける。いろんな意味で制限を掛けさせていただくことは常識的な考え方ではないか」と話した。

 市教育委員会は2019年11月、市図書館で1日のうちに大量の本の借り出しと返却を繰り返し、カウンターへの割り込みをするなどの問題行動があった女性に、市図書館運営規則に基づき、利用や入館を禁止する処分を出した。

 女性はこれに対し、処分は違法だとして取り消しを求める訴訟を岐阜地裁に起こし、7月21日に「処分は違法」とする判決が出たが、市は判決を不服として8月10日付で控訴している。(戸村登)