大学生2人が営む麻婆ラーメン店 「革命物語」は続く

伊藤誠
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 2人の大学生が営む奈良市南城戸町の麻婆(マーボー)豆腐ラーメン店が、生活雑貨の企画製造・販売老舗「中川政七商店」(本社・同市)のコンサルティングを受け、この夏、本格リニューアルした。看板メニューを刷新したほか、新レシピを全国から毎月募集するなど、アイデアを開花させている。

 奈良市の「ならまち」にある長屋の一角に店舗がある。昨年10月、ともに近畿大農学部3年の西奈槻(なつき)さん(21)、奥野亮太郎さん(20)が「Jinniyah/奈KAMA(ジンニイヤ・ナカマ)」の店名で開業したが、今回のリニューアルに合わせて、店名も「すするか、すすらんか。」に改めた。

 「発信力が足りなかったのか、なかなかお客さんが来てくれなかった」。店長の西さんが振り返る。中川政七商店が中小事業者の経営コンサルティングもしていることを知り、今年3月から5月にかけて経営ビジョンや企画、管理会計などについて学んだ。

 力を入れたのは看板メニューの麻婆豆腐ラーメンの改良だ。太くてもっちりしたストレート麺に変更し、「旨辛(うまから)」にこだわった麻婆豆腐をたっぷりかけた「汁なし」ラーメンにした。さらに、氷水につけた生のピーマンが小鉢で付き、熱々の口の中に清涼感を与えてくれる。「麻婆豆腐ラーメン#革命物語」(税込み950円)と名付けた。

 毎月テーマを変えてレシピを一般公募し、入選作を1カ月間メニューに加える企画「レシピ送るか、送らんか。」も6月から準備を進めた。7月は、関西大大学院の学生が考案した「冷製ゆず餃子(ぎょうざ)」を第1号として提供した。タネにユズの皮を刻んで入れ、ゆでてから冷水でしめた餃子。8月も暑い日にぴったりの、「ハニーレモンフローズンヨーグルトジュース」(税込み250円)だ。

 このレシピ企画は、西さんたちが描いたビジョン「日本の若者たちに選択肢を示す」に沿ったものだ。ラーメン店は、自分たちがチャレンジを続けていく起点だといい、「会社などに就職するだけが人生ではない。僕たちの姿が、どう生きていくかを考えるきっかけになれば」と西さん。

 通常の営業は平日午後6~9時、土日祝日は午前11時~午後3時と午後6~9時(火曜定休)。16席。問い合わせは西さん(080・5710・6137)。(伊藤誠)