タリバン、米軍の撤退延長を牽制 遅れれば「結果伴う」

アフガニスタン情勢

ワシントン=高野遼
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 アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンの報道担当者が23日、英スカイニュースの取材に応じ、8月末に迫る米軍の撤退期限の延長について「レッドライン(越えてはならない一線)だ」と語った。もし米軍撤退が遅れれば「結果が伴う」と米国を強く牽制(けんせい)した。

 スカイニュースによると、ドーハで取材に応じた報道担当者は「もし米国と英国が(市民らの)退避を続けるために追加の時間を求めるとすれば、答えはノーだ。(撤退延長なら)結果が伴う」と発言。「我々の間に不信感が生まれ、占領を続けることへの反発を呼ぶだろう」とした。

 この発言に対し、サリバン米大統領補佐官は同日の記者会見で、タリバンとは連日協議を重ねているとした上で、撤退期限の延長については「最終的には大統領が決断する」と語った。米政府は退避を望む人々の輸送を急ピッチで進めているが、8月末までに希望者全員を退避させられる見通しは立っていない。

 一方、米CNNは国防関係者の話として、米軍がバイデン大統領に対して24日までに延長の可否を判断するよう求めたと報じた。予定通り8月末までに撤退するためには、5800人の米軍部隊を撤収するのに十分な時間を確保する必要があり、早めの判断が求められる。(ワシントン=高野遼)