人知れず闘う14歳、掲げた感謝のトーチ 今夜パラ開幕

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 障害のあるトップアスリートが集う東京パラリンピックが24日夜、東京・国立競技場で開幕する。コロナ禍で様々な制限があるなか、聖火ランナーは身近な人への感謝を胸に式典に参加。パラ競技が体験できるエリアには事前予約をした家族連れが訪れた。選手たちの熱戦は幅広くテレビで放送される予定だ。

 24日午前11時、東京都代々木公園聖火ランナーに選ばれた新宿区立中学2年の福地百花さん(14)は、公道での聖火リレーの代わりに開かれた式典に参加した。「いつも見守ってくれる母に、元気なところを見せたい」。両手でトーチを掲げ、笑顔を見せた。

 人知れず「痛み」と闘っている。小学1年の頃、毎月のように熱が出て耳下腺がはれた。原因が分からず、検査や入院を繰り返すと難病「シェーグレン症候群」だとわかった。5年になると小児リウマチを併発。今も投薬治療が続くが、疲れが出ると肩や腰に激しい痛みが襲う。吹奏楽部で始めた3キロほどの金管楽器ユーフォニアムが持てなくなった。

 「そんなそぶりを見せず、いつも前向きなんです」と母香織さん(43)。それでも、運動神経抜群で体を動かすことが好きだった子が思うように走れない姿を見ると胸が痛い。「できることはすべてやってあげたいけどそれで治るものでもない。自分にできるのは娘のそばで楽しくいること」。この夏は毎日のように家族で映画を見た。

 東京大会では、小学校にパラ選手が来て体験したボッチャを見るのが楽しみだという百花さん。「高校生までに治して長生きしたい」と笑う。自分も誰かの支えになりたいから、夢は看護師だ。

 聖火は24日夜、国立競技場聖火台にともされる。斉藤佑介

体験エリアは都内在住者限定 初日から親子連れ

 パラスポーツを体験するエリ…

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