智弁和歌山のブランクは杞憂に…孫も2安打 高嶋仁の目

前・智弁和歌山監督
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(24日、高校野球選手権大会 智弁和歌山5-3高松商)

 ようやく迎えた甲子園の初戦。ブランクを心配していましたが、智弁和歌山は申し分のない試合運びをしました。

 まず序盤に先手をとれました。一、二回は当てるような打撃が多かったですが、三回はしっかり振り切る打撃をしていました。9番から上位につなぎ、角井翔一朗、徳丸天晴の3、4番がきっちりタイムリーを打ちました。

 5番岡西佑弥の犠飛も大きかった。3点を先行したことで、荒れ気味だった中西聖輝の投球も安定しました。もともと球威があり、制球力も悪くない。本来のリズムで投げられるようになりました。

 五回と八回に追加点をとれたのもよかった。とくに八回は2死から下位打線の3連打。こういうのは大きいです。結果的に九回に反撃を許しただけに、この5点目は大きかった。

 徳丸が狙って欲しいボールを打っていないとか、最後の守りは2死からもたついたとか、欲を言えば、きりがありません。遊撃手の大西拓磨が落ち着いて送球すれば無失点で終わりましたが、これが高校野球です。その後のゴロを落ち着いてさばいてくれました。よしとしましょう。

 今日は今までとは、ちょっと違う心境で観戦しました。孫の(高嶋)奨哉が初めて甲子園に出場したからです。試合前に電話で話したら「調子が上がらん」と言うてましたが、右前安打を2本打ちました。ぼくも息子の茂雄(46)も甲子園では1本ずつしか安打を打ってませんから、超えよりましたね。家族として観戦する甲子園を、初めて経験させてもらいました。

 高松商は若い頃、ずいぶん試合をしてもらいました。野球は基本が大事だが、それ以上に生徒の生活やマナーをきちんとすることが大事やと、若宮誠一監督(故人)に教わりました。きびきびした伝統は、今のチームにも引き継がれていますね。(前・智弁和歌山監督)