細身の左腕エースの輝き 京都国際の躍進と重なる記憶

編集委員・安藤嘉浩
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(24日、高校野球選手権大会 京都国際6-4二松学舎大付)

 京都から来た細身の左腕といえば、古岡基紀を思い出す。第80回記念大会(1998年)で準優勝した京都成章のエースだ。

 同年春の選抜大会は初戦で2―18と岡山理大付に大敗し、泣きながら投げていた。甲子園に戻った夏は、投げるたびに成長していった。決勝は松坂大輔を擁する横浜(東神奈川)に0―3で敗れたものの、最後まで粘投を続けた。

 京都国際の2年生左腕・森下瑠大(りゅうだい)も今春の選抜大会2回戦で東海大菅生(東京)に逆転サヨナラ負けの悔しさを味わっている。今夏は二松学舎大付に勝って2勝目。6番打者として、この日は同点本塁打に勝ち越し三塁打を放った。

 そういえば、古岡も6番打者として、6試合で3長打を含む4安打を放ち、4打点をあげた好打者だった。前年の第79回大会で準優勝した平安(現・龍谷大平安)の左腕・川口知哉は4番エース。彼も準々決勝で敗れた選抜の経験を生かして夏に飛躍した。

 さらにさかのぼれば、京都勢は歴史の節目に輝きを放ってきた。第1回大会(15年)で京都二中(鳥羽が継承校)が優勝。戦後に復活した第28回大会(46年)でも同校が準優勝している。昨年の中止から復活した夏。京都国際のさらなる躍進はあるだろうか。(編集委員・安藤嘉浩