弱音はいた少年は、「生きる伝説」に 主将の国枝慎吾

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編集委員・稲垣康介
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 車いすテニス国枝慎吾が競技に向き合う妥協のなさ、誠実さは、取材のたびに自分も襟を正さなきゃと省みる機会になる。パラリンピックの男子シングルスで金メダルを二つ持ち、今も世界ランキング1位にいる。テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラースイス)からも一目置かれる「生きる伝説」は、開催国である日本選手団の主将にふさわしい。

 笑顔、快活、ポジティブ。そんな印象が強い国枝は9歳のとき、背中にできた腫瘍(しゅよう)の手術をした。母珠乃さんから生涯車いすの生活になることを告げられると、病室でこう漏らした。

 「窓から飛び降りられるなら、飛び降りたい」

 体育が大好きでマラソン大会…

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