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ステージ4引き上げ 病床使用率、近く5割超見込み

新型コロナウイルス

中村建太
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 【岡山】県は24日、緊急の新型コロナ対策本部会議を開き、5月12日以来3カ月ぶりに県内の感染状況を最も深刻な「ステージ4」(感染爆発)へ引き上げた。「第5波」の影響で、病床使用率が急速に悪化していることなどを重視した。一方、伊原木隆太知事は、国への緊急事態宣言の適用要請には慎重な姿勢を示した。

 県がまとめた直近1週間(17~23日)の感染状況=表=によると、10万人あたりの新規感染者数と療養者数、PCR陽性率の3指標が引き続きステージ4の目安を超えた。特に新規感染者数は10万人あたり87・94人、療養者数は同99・26人とステージ4の目安の3倍超の数値となった。

 病床使用率は44・3%とステージ3の段階にとどまっているものの、前週から10ポイント以上悪化。西嶋康浩・県保健福祉部長は対策本部会議で、「かなりのスピードで埋まっており、数日以内にも(ステージ4の目安となる)5割を超えるだろう」と説明した。伊原木知事も「一番大事な指標は病床使用率。これまで比較的安定した推移だったが、数字が急に動いてきた」と危機感を示した。

 伊原木知事は「緊急事態宣言になっても不思議ではない状況」と述べつつも「(現行の)まん延防止等重点措置と緊急事態宣言にものすごく大きな差があるわけではない」と指摘。宣言適用は要請しない方針を示した。すでに重点措置で県内全域の飲食店などに時短営業を要請するなど、「宣言に非常に近い内容で(対策が)できるようになっている」として、現行のままで対応可能との考えを示した。(中村建太)

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 県教育委員会はステージ4への引き上げを受け、県立学校での部活動の原則休止などの方針を決めた。25日から適用し、各市町村教委にも周知する。

 部活動は校内のみでの実施を認めてきたが、25日以降は当面、原則休止とする。公式試合などが控える部は活動を認める。

 修学旅行は行き先の県内外を問わず、延期とする。また、運動会や文化祭などの行事は、各校の感染状況などに応じて延期や中止のほか、開催する場合も規模縮小を検討する。調理実習や合唱など感染リスクの高い授業も中止する。

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 9月17~21日に県内で開催予定だった「日本スポーツマスターズ2021岡山大会」について、県などでつくる実行委員会は24日、中止を決めた。県内での新型コロナウイルスの感染状況悪化を受けた措置。医師らでつくる同大会の「新型コロナウイルス対策室」から20日、中止の提言を受けていた。

 原則35歳以上の中高年を対象にしたスポーツの祭典で、昨年の愛媛大会に続いて中止に。計13競技で選手や関係者ら約8千人の参加を見込み、今月28日以降、水泳などで開幕前の競技日程が始まる予定だった。

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 岡山県内で24日、160人の新型コロナウイルス感染が発表された。県内の感染者は延べ1万1939人となった。

 内訳は岡山市94人▽倉敷市26人▽津山市10人▽玉野市笠岡市瀬戸内市各4人▽井原市3人▽総社市備前市美作市、勝央町、美咲町各2人▽高梁市赤磐市真庭市早島町、久米南町各1人。中等症4人のほかは軽症か無症状(調査中除く)で、91人の感染経路がわからないという。

 年代が公表された人では20代43人、30代34人、40代22人、10代14人の順で多かった。

 倉敷市の児童福祉施設で2人の感染が判明し、これまでの感染者と合わせて計5人となったため、新たなクラスター(感染者集団)が確認された。

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