習氏おひざ元、相次ぐ幹部摘発 3期目へ「反腐敗」強化

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上海=井上亮、北京=冨名腰隆
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 習近平(シーチンピン)国家主席がかつて勤務した浙江省で、幹部の摘発が相次いでいる。省都杭州市ではトップが重大な規律違反の疑いで調査を受けた。習指導部は、同省を経験した「浙江閥」を重用してきたが、聖域なく取り締まる姿勢を強調。習氏の異例の3期目に向けて「反腐敗」を強化し、求心力を高める狙いもありそうだ。

 中国共産党の中央規律検査委員会と国家監察委員会は21日、杭州市の周江勇・市党委員会書記を調査していると発表した。周氏は、前日午後には市の関係会議に出席しており、突然の発表に驚きが広がった。さらに、中央規律検査委は23日、過去3年内の退職者を含む同市幹部やその家族、約2万5千人を対象に利益相反などの問題がなかったかを調査すると発表。この他、浙江省の別の市幹部の2人も、省規律検査委員会が調査していることが明らかになっている。

 習氏は2002~07年に浙江省のトップを務め、12年に党総書記に就いた後も浙江省時代を支えた腹心で脇を固めてきた。調査を受けている周氏も、習指導部のもとで出世を重ねてきたが習氏との直接の関係は薄いとされる。

 今年2月、反腐敗の特捜チーム「中央巡視組」が杭州市党委に対し「習総書記の指導を貫徹するには力不足であり、幹部の監督も十分ではない」とする調査を発表したほか、3月には党指導部が各地方のトップに党中央の権威や指導を守れているかの監督を強化する方針を打ち出していた。党関係者は「浙江省も取り締まりの例外ではないことが示された」と話す。

 周氏らがどのような疑いで調…

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