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濃厚接触者に連絡「感染者がして」 保健所、業務逼迫で

有料会員記事新型コロナウイルス

堀川勝元 関謙次
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 新型コロナウイルスが感染急拡大する愛知県で保健所業務が逼迫(ひっぱく)し、濃厚接触者への調査や連絡が追いつかない状態になっている。自宅待機を求める連絡を、感染者からしてもらうよう依頼している。県担当者は「人的に限界。そこに頼らざるを得ない」とする。

 これまで感染者が出たら、保健所が健康状況や行動歴、接触者の有無を聞き取り、濃厚接触者にも連絡、健康状態を確認し、検査や2週間の自宅待機を求めることで感染拡大を防いできた。

 県によると、今月半ばから県管轄保健所の半数近くから「対応できない」との声が寄せられるようになった。県内は、今月中旬に1日の感染者が500人を超え、18日からは連日1千人超えが続く。自宅療養者は8919人(23日現在)に達している。

 感染者への聞き取り調査は1人おおむね2~3時間が必要。感染者1人に対する濃厚接触者は4~5人出てくるといい、県担当者は「感染者の4~5倍の時間を調査の電話に費やすことになり1日24時間では足りない状況」と打ち明ける。

 こうした感染爆発の事態を想定した国立感染症研究所の要領に基づき、県は濃厚接触者に優先順位をつけて連絡、調査するよう逼迫する保健所に伝えている。感染者への聞き取りで、①高齢者や基礎疾患があるなど重症化リスクがある人に波及する恐れがある②接待を伴う飲食店など感染拡大しやすい状況にあった、という濃厚接触者には保健所が連絡を取る。同居家族内の感染も一度の連絡で調査が済むため、保健所が対応している。

 これに当てはまらない場合、例えば会社内で感染拡大している場合は、企業に濃厚接触者への連絡や調査を委ねるケースもある。

 また、若者同士のバーベキューや仲間うちでの会食、飲み会、県外から「愛知県に濃厚接触者がいる」と連絡を受けたような濃厚接触者は、「地域によっては保健所から連絡はまずできていない」としている。

 この場合、感染が判明した人から濃厚接触者に連絡してもらい、自宅待機を求めるよう伝えている。感染者が連絡しなければ、濃厚接触者が自ら知らないまま日常生活を送る恐れもある。県担当者は「性善説で信じるしかない。体調に異変が出たら、自分で検査を受けてもらうしかない」とする。

 県は「感染しているか分から…

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