壁からキューピッド現る フェルメールの絵画修復が完了

ベルリン=野島淳
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 ドイツのドレスデン国立古典絵画館は24日、所蔵する17世紀のオランダの画家フェルメールの絵画「窓辺で手紙を読む女」の修復がすべて終わり、9月10日から一般公開すると発表した。もともと描かれた恋愛を象徴するキューピッドが上塗りして隠されており、3年前から塗られた絵の具の層を取り除く作業が続けられていた。

 作品は1657~59年ごろのもので、部屋で女性が光の差す窓に向かい、手紙を読む姿が描かれている。1979年にX線で調べたところ、部屋の白い壁の部分に「絵の中の絵」として、額に納まったキューピッドが描かれていることがわかった。今回の作業で上塗りされた部分を取り除いた結果、弓を持つキューピッドの姿が現れた。

 当初、フェルメールが構図を変えるためにキューピッドを塗りつぶしたものとみられていた。だが、絵の階層など最新の分析によって、別人が上塗りしたことがわかっている。

 作品はドレスデンでの公開後、来年1月下旬以降、東京都美術館などでも公開される予定。(ベルリン=野島淳