業者が積んだ汚泥、ダム下流の川に流出 有毒な薬剤含む

吉沢龍彦
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 富士川の支流、雨畑川の上流にある雨畑ダム(山梨県早川町)の土砂から砂利を採取していた業者が、残った汚泥を野積みしていた問題で、山梨県は24日、業者が砂利採取で使用した凝集剤は28・5トンに上り、魚に対して毒性が指摘される凝集剤も含まれていたと発表した。その多くが河川に流出したとしている。

 この業者はニッケイ工業(本社・早川町)で、雨畑ダム下流の河川区域に汚泥を野積みしていた。県によると、凝集剤を納入した業者などへの調査から、汚泥を野積みしていた2009~19年の使用量を算出。「魚毒性」が指摘されたり、分解された場合に発がん性が指摘されたりする成分が含まれていた。

 総量の28・5トンのうち21・7トン余りは野積みされた汚泥に含まれ、このうち約18・6トンは汚泥とともに河川に流出したと考えられるという。汚泥が富士川水系の水質を悪化させた可能性があることから、山梨県静岡県と協力して成分を分析する方針。現在、分析手法などの検討を進めている。(吉沢龍彦)