「あからさまな賄賂」 鶏卵業者に懲役1年8カ月求刑

原田悠自
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 元農林水産相の吉川貴盛被告(70)=収賄罪で公判中=に計500万円の賄賂を渡したとして、贈賄罪などに問われた鶏卵大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表・秋田善祺(よしき)被告(87)の公判が25日、東京地裁であった。検察側は「賄賂というあからさまな違法行為で職務の公正を害し、農林水産行政に対する国民の信頼を失墜させた」と述べ、秋田前代表に懲役1年8カ月を求刑した。

鶏卵業者「深く反省している」

 起訴状によると、秋田前代表は2018年11月~19年8月に3回、大臣だった吉川元農水相に対し、都内のホテルや大臣室で計500万円を渡したとされる。

 起訴内容を認めた秋田前代表は公判で、吉川元農水相が大臣に就任する前から盆暮れに現金を提供したと説明。大臣在任中に渡した理由については「養鶏業界に尽力してもらった感謝の気持ちがあった。深く反省している」と述べていた。

 吉川元農水相は、分離して進められている自身の初公判で現金受領を認めたが、「政治献金の趣旨と受け止めていた」と賄賂を否定し無罪を主張している。(原田悠自)