楽天ペイ、中小向け手数料を1年無料へ ペイペイに対抗

中島嘉克
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 楽天グループは25日、スマホ決済「楽天ペイ」について、中小事業者向けの手数料を10月1日から1年間無料にすると発表した。これまでの手数料は3・24%だった。スマホ決済をめぐっては「PayPay(ペイペイ)」が中小向けの手数料の有料化を発表したばかり。無料を打ち出すことで、加盟店の拡大をめざす狙いだ。

 新たに加盟した年商10億円以下の事業者が対象。来年9月末まで、楽天ペイの決済について手数料を還元して実質無料とする。楽天の担当者は25日の説明会で「1年間無料という分かりやすいメッセージで(新規の)受け付けを取っていく」と話した。

 一方、ペイペイは2018年10月から約3年間、年商10億円以下の事業者の決済手数料を無料にして規模を拡大してきたが、10月から最低1・60%を徴収すると今月19日に発表。ただ有料化しても業界では最低水準だったため、楽天ペイを含めたスマホ決済各社の手数料戦略が注目されていた。

 スマホ決済の利用は伸びている。民間調査会社「MMD研究所」が今年7月に18~69歳の男女4万5千人に聞いたところ、普段の支払い方法として「スマホ決済」を選択した人は52・1%で、1年前の37・8%から10ポイント以上増えた。

 7月には米グーグルが送金・スマホ決済アプリを運営する「pring(プリン)」(東京)の買収を明らかにしており、シェア争いはさらに激しくなりそうだ。(中島嘉克)