デジタル庁の事務方トップ、一橋大名誉教授で最終調整

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 政府は、来月発足するデジタル庁の事務方トップとなる「デジタル監」に、一橋大名誉教授の石倉洋子氏(72)を充てる方向で最終調整に入った。当初、米・マサチューセッツ工科大(MIT)メディアラボ元所長の伊藤穣一(じょういち)氏(55)の起用を検討したが、少女への性的虐待などの罪で起訴された米資産家から資金提供を受けていたことをめぐって批判が高まり、ほかの候補で人選を進めていた。

 石倉氏は1949年生まれ。米ハーバード大学院で経営学博士を修了後、米国系コンサルティング会社を経て、一橋大教授などを歴任。現在は資生堂社外取締役などを務めている。平井卓也デジタル改革相は、デジタル監について「デジタルの世界、トップに女性が立ってる企業が非常に多い」などとして、「女性がいい」との認識を示したこともあった。

 菅政権の肝いりで設置されるデジタル庁は、行政のデジタル化の司令塔として、各省庁にまたがるIT調達予算を一元化するほか、自治体のシステム共通化に向けた調整も担う。デジタル改革関連法が5月に成立し、事務方のトップには省庁の次官級にあたるデジタル監を置くことが決まっていた。