秀吉も祈願した「安産の寺」 本尊は女人救済の観音様

KANSAI

久保智祥
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お参りノート

中山寺(兵庫県

 「安産の寺」として女性の信仰を集める中山寺(なかやまでら)。寺伝では約1400年前に聖徳太子が創建したとされる。その太子が重視したのが、古代インドの王妃・シュリ-マーラー(勝鬘夫人(しょうまんぶにん))を主人公とする「勝鬘経」だった。中山寺の石堂恵遼執事(33)は「本尊の十一面観音菩薩(ぼさつ)立像は、勝鬘夫人が女人救済の誓願を立て、自らを模して刻まれたと伝わるエキゾチックな姿で、古くから女人救済、安産祈願の信仰を集めてきました」。

 かの豊臣秀吉もこの寺で祈願し秀頼を授かったと伝わるほか、明治天皇の生母・中山一位局(いちいのつぼね)も安産祈願をしたことから明治天皇の勅願所となった歴史を持つ。

 そんな寺の境内には「石の櫃(からと)」と呼ばれる古墳がある。奈良時代、病で仮死状態になった長谷寺の開山・徳道上人が閻魔(えんま)大王から宝印を授かり定めたのが西国三十三所で、その宝印を石の櫃に納めたとされる。それを平安時代花山法皇が掘り返し再興したと伝わる。石堂さんは「西国三十三所の起こりにかかわる寺でもあります」と話す。(久保智祥)

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 《メモ》 兵庫県宝塚市中山寺、電話0797・87・0024。阪急中山観音駅下車徒歩1分。本尊は毎月18日に開帳される。

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