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台湾、108日ぶりに域内感染ゼロ でも入境制限は続行

新型コロナウイルス

台北=石田耕一郎
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 台湾の蔡英文政権は25日、新型コロナウイルスの新たな域内感染者がゼロだったと発表した。新規の域内感染者がいなくなったのは5月9日以来、108日ぶり。5~6月には一日500人前後に上ったが、抑止策を徹底し、今月12日以降は2週間連続で感染者を1桁に抑え込んでいた。

 政権の新型コロナ対策本部トップを務める陳時中衛生福利部長(厚生労働相に相当)は25日の定例会見で、「この2週間は(感染状況の)重要な観察期間だった。このまま抑え込めることを願っている」と述べた。一方で、「台湾の外ではまだ感染が続いている」とし、警戒を緩めぬよう呼びかけた。台湾の今月24日時点での累計の域内感染者数は1万4507人(死者821人)。

 対策本部の発表では、昨年~今年4月末で累計の域内感染者は87人だった。5月以降の流行拡大を受け、政権は学校の登校停止や、違反者には過料を科す飲食店の店内飲食の停止、接待を伴うスナックなどの営業停止を実施。徹底して人と人の接触を減らすとともに、検査数を増やして感染者の把握・隔離を進め、3カ月余りで流行を抑え込んだ。

 また、感染者の減少を受け、今月には学位取得目的や、当局の奨学金を得た留学生の受け入れを再開したが、語学修習目的の留学生の入境禁止は維持している。陳氏は「台湾の内部の流行抑止措置はできるだけ緩めたいが、水際管理はまだ続ける」とした。

 こうした慎重姿勢の背景には、台湾のワクチン不足がある。今月23日から独自開発したワクチン接種が始まったものの、欧米製ワクチンを合わせた接種数は人口(約2350万人)の約4割にとどまっている。(台北=石田耕一郎)

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