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鳴りやまぬ電話、涙ぐむ職員 保健所に密着した記録映像

有料会員記事新型コロナウイルス

本間ほのみ
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 新型コロナウイルスの感染者対応の最前線に立つ保健所の日々を記録した異色のドキュメンタリー映画が完成した。舞台は東京都中野区保健所。「記録に残さなければ」との保健所側の思いに応え、1年近くカメラを回して作り上げた作品だ。

 「自宅療養者を死亡させない」。保健所で所長が職員らにそう呼びかける。場面が変わる。次々と鳴る電話を職員らが取り、耳を傾ける――。

 ドキュメンタリー映画「終わりの見えない闘い 新型コロナウイルス感染症と保健所」の冒頭シーンだ。

 映画は、数々のドキュメンタリー映画を手がけてきた宮崎信恵さん(79)が監督を務め、2020年6月から21年3月までを記録した。映画の大部分は保健所内を映している。女性の保健師が「電話が鳴りやまない。荷物を置く間もない」「これからどうなっていくのか不安」と涙ぐむ。午後3時を過ぎてようやくお弁当を開いたが「電話が鳴るから」と席を離れない職員や、終電に間に合わず、保健所内の一室で夜を過ごす職員の姿など、当時の様子を生々しくとらえている。

 宮崎さんは「今、保健所は取材がなかなか難しい。現在の感染状況まで撮影できなかったのは残念だが、そこにカメラが入ったことの意義は大きい」と話す。

 撮影は、中野区保健所内の職員らがコロナ対応の日々を記録に残したい、と立ち上がったことから始まった。当時、同区保健所の所長だった向山晴子さんは「コロナのような感染症はそうあることじゃない。後に検証するために記録を残さないといけないと思った」と当時の思いを語る。知人を通じて宮崎さんに相談し、撮影が実現した。

タイトルは職員の言葉から

 撮影は感染の波の高まりで中…

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