熱海・伊豆山小が隣の学校で始業式 「少しずつ前へ」

村野英一
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 静岡県熱海市土石流で学区内が被災した伊豆山小学校は24日、二学期の授業を市内で北隣の泉小学校で始めた。復旧工事が続く中で通学路の安全を確保できないとして、年内は泉小を授業に使う予定。7月3日の土石流発生後、全校児童が同じ校舎で学ぶのは初めて。

 この日は始業式があった。国原尋美校長は児童たちに、「災害はみなさんの生活を一変させ、町にも心にも大きな傷を残した」と言いながらも「同時に温かい心も感じた。全国から温かい励ましのお手紙、千羽鶴、募金が届いています」と話した。さらに「この気持ちに応えるためにできることは何だろう。感謝の気持ちを持つ。前を向いて歩き出すことだと思います」と呼びかけた。

 全校児童55人はバスか車で通学し、うち8人は避難先のホテルから通う。避難生活の児童らに「頑張れ」と言うのは「重荷になる」として、教職員は「少しずつ前へ進もう」などと勇気づける言葉をかけるという。

 国原校長は報道陣に「ホテルの一室に家族と生活する中で、保護者の不安が子どもに移り、やり場のない思いもあると思う。それぞれの子どものペースで進んでいけるようにしたい」と話した。(村野英一)