キオクシアの買収協議、9月中旬にも合意か 米紙報道

ワシントン=青山直篤
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 米紙ウォールストリート・ジャーナルは25日、米半導体大手ウエスタンデジタルによる半導体大手キオクシアホールディングス(HD、旧東芝メモリHD)の買収協議が進展し、9月中旬にも合意する可能性があると報じた。ただキオクシアが買収を受け入れずに新規上場を目指す可能性も残るといい、依然流動的だ。

 報道によると、株式交換で買収し、新会社のトップにはウエスタンデジタルのゲックラー最高経営責任者(CEO)が就く方向で協議している。買収規模は200億ドル(約2兆2千億円)超になる可能性がある。

 ウォールストリート・ジャーナルは3月、ウエスタンデジタルと米マイクロン・テクノロジーの2社がキオクシアの買収を検討していると報道。その後、マイクロンは買収に消極的になり、キオクシアはこれまでも提携の実績があるウエスタンデジタルとの協議に注力してきたという。

 ITや自動車など多岐にわたる産業の基盤となる半導体は、米中の覇権争いも背景に重要性がますます高まり、今後も強い需要が見込まれる。国境をまたいだ合併や供給網再編の機運も高まっている。キオクシアとウエスタンデジタルとの合併が実現すれば世界有数の規模になるが、日本など各国政府の思惑もカギを握り、予断を許さない。(ワシントン=青山直篤)