児童死傷事故「防げた可能性」 親会社と会長を書類送検

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多田晃子
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 千葉県八街市で6月、飲酒運転のトラックに下校中の小学生がはねられ児童5人が死傷した事故で、県警は25日、安全運転管理者を選任していなかったとして、事故を起こした運転手の勤務先の親会社「南武」(東京都葛飾区)と同社の男性会長(71)を、道路交通法違反容疑で千葉地検に書類送検し、発表した。

 県警は「安全運転管理者を選任していれば事故を防げた可能性もあり、事故の重大性と社会への影響を考慮し書類送検した」と説明。「厳重処分」の意見を付けたという。

 交通捜査課によると、2014年2月28日から事故発生の今年6月28日にかけて、事故を起こした運転手に配車指示などをしていた南武の支店の「南武千葉工場」(八街市)で、白ナンバーの車を5台以上使用していながら、安全運転管理者を選任していなかった疑いがある。

 道交法は、自社の荷物などを運ぶ「白ナンバー」の車を5台以上か、定員11人以上の車を1台以上使う事業者に、社内での交通安全教育などを担う安全運転管理者を選任して警察に届け出るよう義務づけている。安全運転管理者は、運転者の点呼をし、飲酒などで正常な運転ができないおそれがないか確認して、安全運転に必要な指示をする。

 事故当時、千葉工場は白ナンバーを8台、運転手の勤務先の「南武運送」(同市)は5台をそれぞれ使用。ただ、南武運送は、法人としての独立性がないとして立件対象には含めなかったという。

 会長は、南武の業務運営管理…

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