日本科学未来館、新館長に浅川さん 「つながれる場に」

山野拓郎
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 宇宙飛行士毛利衛さん(73)の後任となる日本科学未来館の第2代館長に、日本人女性として初めてIBMで技術者の最高職「フェロー」に就いた浅川智恵子さん(62)が就任した。25日に初めて会見に臨み、「誰ひとり取り残さない未来社会を実現するために貢献していきたい」と抱負を語った。

 浅川さんは小学生の時に起きたプール事故のけががもとで中学2年生で失明した。大学卒業後にプログラミングを学び、日本IBMに入社し、インターネット上の情報を音声で読みあげるソフトを開発するなど、視覚障害者の生活を支える機器やサービスの開発に取り組んできた。

 人工知能(AI)を搭載して視覚障害者を誘導するスーツケース型の案内ロボット「AIスーツケース」も開発しており、誰しもが利用しやすい施設づくりの第一歩として、導入をめざすという。浅川さんは「年齢や国籍、障害の有無などに左右されず、多様な人たちが科学技術を知って議論し、つながれる場所にしたい」と語った。(山野拓郎)