日本科学未来館、新館長に浅川さん 「つながれる場に」

山野拓郎
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 宇宙飛行士毛利衛さん(73)の後任となる日本科学未来館の第2代館長に、日本人女性として初めてIBMで技術者の最高職「フェロー」に就いた浅川智恵子さん(62)が就任した。25日に初めて会見に臨み、「誰ひとり取り残さない未来社会を実現するために貢献していきたい」と抱負を語った。

 浅川さんは小学生の時に起きたプール事故のけががもとで中学2年生で失明した。大学卒業後にプログラミングを学び、日本IBMに入社し、インターネット上の情報を音声で読みあげるソフトを開発するなど、視覚障害者の生活を支える機器やサービスの開発に取り組んできた。

 人工知能(AI)を搭載して視覚障害者を誘導するスーツケース型の案内ロボット「AIスーツケース」も開発しており、誰しもが利用しやすい施設づくりの第一歩として、導入をめざすという。浅川さんは「年齢や国籍、障害の有無などに左右されず、多様な人たちが科学技術を知って議論し、つながれる場所にしたい」と語った。(山野拓郎)

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    遠藤謙
    (エンジニア)
    2021年9月4日11時7分 投稿

    【視点】ダイバーシティ推進の悪影響として、よくこのような公のトップのポジションには女性を形だけで選出するような場をよく見受けられます。しかし、浅川さんは研究者としても一流、また自身は聴覚障害ということもあり、素晴らしい独自の視点と立場で研究プロジェ

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    ドミニク・チェン
    (情報学研究者)
    2021年9月3日13時35分 投稿

    【視点】浅川智恵子先生はちょうど今年のACM CHI(デザインとエンジニアリングの世界最大級の国際学会)の基調講演を務められ、わたしもオンラインで視聴しました。視覚障害の当事者として精力的に支援システムを設計、開発、研究されてきたご実績に、自分も含