トルコ軍がアフガニスタン撤退開始 空港の運営も断念か

アフガニスタン情勢

イスタンブール=高野裕介
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 トルコは25日、イスラム主義勢力タリバンが権力を掌握したアフガニスタンから、軍の撤退を始めた。アナトリア通信などが伝えた。トルコは米軍撤退後に首都カブールの空港の警備や運営を引き受ける意向だったが、情勢の変化を受けて断念したと報じられていた。

 北大西洋条約機構(NATO)に加盟し、米国の同盟国であるトルコは、約600人の兵士をアフガニスタンに駐留させていたとされる。国防省は撤退について、「現在の状況や条件を査定した結果」だとした。

 米軍のアフガン撤退表明後、トルコは各国の外交関係者らが安全に出入りできるよう、空港運営を引き受けるかについてバイデン政権と条件面の交渉を重ねた。冷え込んだ米トルコ関係の改善のきっかけになるとも見られていたが、タリバンは「撤退すべきだ」として否定的な姿勢を示していた。

 一方、ロイター通信によると、トルコは空港の運営でタリバン側と技術面などで協力する用意があるとしている。タリバン報道担当のザビフラ・ムジャヒド幹部は、「トルコとは良い関係を望んでいる」と述べるなど、軍の駐留自体は否定しつつ、何らかの支援を引き出したい思惑があるとみられる。(イスタンブール=高野裕介)