牛丼大手にも広がるAI面接 評価に踏み込む日は来るか

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土居新平
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 企業の採用、昇進の面接に人工知能(AI)を導入する企業が増えている。このサービスの先駆けである「タレントアンドアセスメント」によると、同社のサービスを導入した企業・団体はすでに300以上。全国に店舗を展開する牛丼チェーン大手などでも広がる。今はAIが音声で質問し、被面接者の答えを文章にするまでだが、技術的には採点も人と同じようにできるレベルにあるという。

 「AIが『面接官』になる日も近いかもしれない」。4年前、記者は同社を取材し、AIによる採用面接サービスを紹介した。当時はまだサービスの開始前だったが、今は大手企業でも続々と導入が進む。

 その一つが、牛丼チェーンの松屋などを運営する松屋フーズホールディングス。昨年12月、正社員の店長昇格試験でAI面接を採用した。従来は年2回、東京と大阪の会場に店長候補者を集めてやっていたが、拘束時間の長さなどが大きな負担だった。

 AI面接の導入で、候補者はアプリを入れた自分のスマートフォンに向かって質問に答える形式になり、時間や場所を選ばず面接ができるようになった。AIが聞くのは、たとえば仕事で直面した「壁」があったかどうか。「あった」と答えると、どう対応したのか、それはなぜかといった「深掘り」の質問が続く。面接時間は40~60分ほどだ。

 面接でのやりとりはAIが文章にまとめ、それをタレントアンドマネジメントの専門スタッフが採点する。バイタリティー、柔軟性、感受性など一般的な10項目を10点満点で評価するなどし、リポートにまとめる。松屋は、このなかから店長を担う人材に必要な項目を決め、その評価が高い順に合格者を決めている。

 人事グループの市川公威チーフマネジャーは「最初は不安もあったが、結果を見ると、自社でやる評価とあまり差がなかった」。AI面接を経て8月に店長になった柳沢友香さんは「考える時間もなく次々と質問がくるので大変でしたが、AI面接に抵抗感はなかった」と話した。

 同じく牛丼大手の吉野家も…

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