警察庁長官「工藤会判決は節目、壊滅へさらに対策」

裁かれる工藤会

編集委員・吉田伸八
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 特定危険指定暴力団工藤会北九州市)のトップに死刑判決が言い渡されたことについて、警察庁の松本光弘長官は26日の定例会見で、「判決は一つの節目だと思うが、警察としては工藤会の壊滅にむけ諸対策をさらに推進していく」と述べた。

 工藤会トップで総裁の野村悟被告(74)は、1998年に元漁協組合長の男性(当時70)が射殺された事件など4件の市民襲撃で殺人罪などに問われ、福岡地裁が24日に死刑判決を言い渡した。ナンバー2で会長の田上(たのうえ)不美夫被告(65)には無期懲役が言い渡された。

 松本長官は「工藤会は数多くの一般市民を襲撃するなど市民生活に大きな脅威を与えてきた」と指摘。幹部の逮捕など徹底した取り締まりを進めた結果、「多くの組員が組織を離脱し、勢力は大きく減少したほか、事務所が相次いで閉鎖されるなど一定の成果をあげている」と述べた。

 福岡県警は2014年から、幹部に狙いを定めた「頂上作戦」を展開し、野村被告らを逮捕してきた。同県警によると、県内の構成員・準構成員らを合わせた勢力はピーク時の08年に1210人にのぼったが、昨年末時点で430人にまで減少した。

 松本長官はまた、指定暴力団の山口組と神戸山口組の抗争が続いている状況などをふまえ、「全国的にも引き続き暴力団の弱体化、壊滅にむけ、徹底的な取り締まりや対策を強力に推進する」と語った。(編集委員・吉田伸八