帰れない夏に「写真でただいま」 屋台発のあったかみ
吉本美奈子
今年も帰省できない、会いたい人にも会えない。そんな夏に、笑顔の写真と直筆の手紙を大切な人に届ける「写真でただいま」が福岡市で始まった。コロナ禍で自由に営業できない天神の屋台店主たちが企画した。写真展会場で撮影したポートレートをその場でプリントする。SNSとは違うぬくもりが、人と人をつなぐ。
ポートレートを撮るのは、sakunene(サクネネ)こと吉野菜百里(さゆり)さん(43)。コーヒーのある風景を撮影していた縁で市内のコーヒー店で何度か写真展を開いたことがある。
写真に共感して、声をかけたのがスガワラタケハルさん(54)だ。「megane coffee&spirits」というコーヒーや蒸留酒メインの屋台を営んでおり、自身の屋台で写真展を開いてもらおうと考えた。
2020年冬の開催に向けて…