新種を続々発見 嫌われ者に魅せられたゴキブリハンター

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須田世紀
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 新種のゴキブリを次々と発見する研究者が静岡県にいる。磐田市竜洋昆虫自然観察公園で「ゴキブリハンター」として活躍するだけでなく、園内の「こんちゅう館」で展示の企画に注力するなど、嫌われ者の魅力発信に力を注いでいる。

 ゴキブリの魅力にはまっているのは、公園職員の柳沢静磨さん(26)。大学教授らとの5人の研究チームで、昨年、国内35年ぶりの2種類の新種を発見し、学術誌に発表した。さらに今年6月、新たに新種を発見。同8月には、56年前にタイで採取され、国立感染症研究所に保管されていたゴキブリ2匹が新種であることも突き止めた。

 今年、宮古島で発見した「ベニエリルリゴキブリ」は羽の付け根にオレンジ色の模様があるなど、家で見る「クロゴキブリ」とは見た目から違う。

 嫌われがちなゴキブリだが、「落ち葉などを分解する『分解者』。生態系に欠かせない大事な存在です」と柳沢さん。東京都八王子市出身。幼稚園のころから生き物採取を始め、専門学校で生き物や自然環境を学んだ。インターネットで「昆虫館」「就職」で検索し、同園で働き出した。ただ、実は数年前までゴキブリは「見るのもいやだった」という。

 そんな柳沢さんをゴキブリ好きに変えたのが、「ヒメマルゴキブリ」だった。仕事で石垣島に昆虫を採取しに行った時、図鑑でしか見たことが無かったこのゴキブリが木に止まっているのをたまたま見つけた。色は黒いものの形はダンゴムシにそっくりで抵抗感は少なかった。手にとってみると、ダンゴムシと同じように丸まった。「知識として知ってはいたけど驚いた。いろんなゴキブリがいるんだな」。一気にはまった。

ゴキブリ探しの穴場は街中の熱帯魚

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