岸田氏、自民総裁選に立候補表明「国民の声聞くと示す」
自民党の岸田文雄前政調会長は26日午後、東京都内で記者会見を開き、菅義偉首相(党総裁)の総裁任期満了に伴う総裁選について、「立候補することを決意した」と表明した。総裁選には、菅氏も再選への意欲を示しており、岸田氏らとの政策論争が行われる見通しだ。
岸田氏は会見で、菅氏のコロナ対応について敬意を表しつつ、「結果として今、国民の間には政治が自分たちの声、現場の声に応えてくれない。政治に自分たちの悩み、苦しみが届いていない。さらには、政治が信頼できない。こうした切実な声が満ちあふれている」と指摘。「私は、自民党が国民の声を聞き、そして幅広い選択肢を示すことができる政党であることを示し、我が国の民主主義を守るために総裁選に立候補する」と語った。
自民党は26日、総裁選の日程について、9月17日告示、同29日投開票とすることを正式に決定した。総裁選には、菅、岸田両氏のほか、高市早苗前総務相や下村博文政調会長も立候補に意欲を示している。
岸田氏は衆院広島1区選出の当選9回。2012年に党内の伝統派閥・宏池会の会長を引き継ぎ、党政調会長や外相など政府や党内の要職を歴任した。昨秋の総裁選に立候補し、菅氏に次点で敗れている。
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