30年前の写真の赤ちゃん、米バンドのニルヴァーナ提訴

大部俊哉
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 米ロックバンド「ニルヴァーナ」のメンバーらが、30年前に発表したアルバム「ネヴァーマインド」のジャケット写真をめぐって提訴された。訴えたのは、写真に写った赤ちゃん本人。「児童ポルノ」に当たると主張し、15の被告に15万ドル(約1650万円)ずつの損害賠償を求めている。

 米CNNなどによると、写真には生後4カ月だった赤ちゃんが釣り針にぶら下がった1ドル札を見ながら、裸でプールの中を泳ぐ姿が写っている。アルバムは1991年に発売されて世界的なヒットとなり、ロック史に残る画像となった。

 この赤ちゃんだった男性(30)が、ドラマーのデイヴ・グロールさんやベーシストのクリス・ノヴォゼリックさん、ボーカルの故カート・コバーンさんの遺産管理人らをカリフォルニア州の連邦地裁に提訴した。

 CNNが報じた訴状の内容によると、写真に1ドル札を使用したことで赤ちゃんが「性労働者」のような印象になっており、ニルヴァーナ側が「商業的児童ポルノを故意に作成、所有し、宣伝した」と指摘。両親が画像の使用を許可する署名をしたこともないとし、男性が「生涯にわたる損害」を受けたとしている。

 男性は2007年、英紙のインタビューで「多くの人に私の裸を見られているのはちょっと気味が悪い。世界最大のポルノスターになったような気分だ」と語っていた。翌年には米CNNに対し、「ニルヴァーナ・ベビー」としてイベントへの出席を求められることが多い、とも話している。

 ニルヴァーナは89年デビュー。アルバム「ネヴァーマインド」はヒット曲「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」などを収録し、英BBCによると、世界中で3千万枚を売り上げたとされる。大部俊哉