パルコが医療モール展開 11月、大阪・心斎橋から
商業施設を運営するパルコが医療分野の事業を新たに始める。11月に大阪市の心斎橋パルコ10階に「ウェルパ」と名づけたエリアを設け、女性向けのクリニックや物販店など医療・健康に関するサービスをそろえる。他店やグループの大丸松坂屋百貨店への展開も検討するという。
利用者層は主に20~40代の女性を想定。産婦人科や皮膚科、歯科医院に加え、女性の健康の悩みをIT(情報技術)などで解決するフェムテック商品の店などが入る。買い物とあわせてがん検診を受けたり健康関連のトークショーを見学したりできる。
新型コロナウイルスの感染拡大でアパレルや飲食のフロアは苦戦している。泉水隆常務執行役員は事業説明会で「コロナ禍で需要が高まる『心の豊かさ』につながるビジネスにしていきたい」と述べた。(加茂謙吾)