化粧品マルチ商法のアイテックに取引停止命令 消費者庁

杉浦幹治
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 うその説明で勧誘したなどとして、消費者庁は26日、化粧品などを販売する「ITEC INTERNATIONAL(アイテック)」(東京都中央区)に対し、特定商取引法違反(不実告知など)で6カ月の取引停止を、役員ら2人に業務禁止をそれぞれ命じたと発表した。

 同庁によると、アイテックは、入会希望者に約39万~約50万円で商品を購入させ、毎月1万円以上の商品購入を義務づける代わりに、新たな入会者を紹介すれば報酬が得られる連鎖販売取引(マルチ商法)を全国で展開。勧誘する際、共同研究していない大学の名前を挙げて「素晴らしい研究機関とコラボしている」「同じ工場で同時期に有名ブランドの商品を製造している」などと事実と異なる説明をしていた。

 アイテックを巡っては、2018年から今年8月15日までの間に、「会員になったがクーリングオフしたい」「毎月1万円のノルマがきつい」といった相談が全国の消費生活センターに494件寄せられていた。同庁によると、アイテックの会員は6万5600人で、19年の売り上げは106億5666万円。アイテックは取材に対し、「対応できる者がいない」と答えた。杉浦幹治