宮古島へのミサイル搬入に待った 市が港使用「不許可」

藤原慎一、成沢解語
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 防衛省が予定している陸上自衛隊宮古島駐屯地沖縄県宮古島市)への弾薬の搬入について、宮古島市が搬入場所の港の使用を事実上許可しない通知を出した。駐屯地を管轄する陸自西部方面総監部(熊本県)宛てに、25日付で通知を送った。

 関係者によると、防衛省は28日に島西部の平良港から地対空・地対艦ミサイルなどの弾薬を運び入れ、本格搬入を始める計画だった。12日、陸自が市に港の係留施設の使用を求める書類を提出していた。

 これに対し、市は新型コロナの感染拡大で「来島中止」を呼びかけていることから搬入の延期を要請。さらに25日付の通知で、港の使用について「緊急事態宣言中の搬入を再考いただけない場合は不許可とする」と明記した。

 市の担当者は「宣言が明けるまでは搬入を認めないという事実上の不許可通知だ」と説明する。港を使えなければ大型の弾薬を陸揚げできず、防衛省は日程や搬入方法の練り直しを迫られる可能性がある。

 陸自トップの吉田圭秀・陸上幕僚長は26日の会見で「安全を確保しつつ、コロナの感染防止対策も万全にしながら、できるだけ早期の弾薬搬入に努めたい」と語った。一方で、市の通知への対応については「省内の中で方針が立てられていくと認識している」と述べるにとどめた。

 2019年3月に新設された宮古島駐屯地をめぐっては、弾薬についての地元説明が不十分だったとして、19年4月に弾薬を島外に撤去。今年6月に一部を搬入した。(藤原慎一、成沢解語)