私シンデレラじゃない 不振と人生の決断を経て辻沙絵は

有料会員記事

松本龍三郎
[PR]

 5年前のリオデジャネイロ・パラリンピックで、辻沙絵は彗星(すいせい)のごとく現れた。メダリストになり一気に知名度を上げた。有名企業の広告にも起用されるなどトラックの外でもスポットライトを浴びた。

 ただその裏で、人知れず苦悩を重ね、人生の岐路もあった。「シンデレラストーリー」の過去から成長を遂げた26歳は再び、大舞台に挑もうとしている。

 リオで陸上女子400メートル(上肢障害T47)の銅メダルを獲得したときは競技を始めてわずか1年半。それまでは日体大で健常者の学生に交じってハンドボールに打ち込んだ。「本当に勢いで出たパラだったので、急に周りが変わって、どうしたらいいんだろうって」

 翌2017年の世界選手権でも400メートルで銅メダル。順調そうだったが、本人は戸惑った。「どこにいても声をかけられうれしかった半面、気が抜けない毎日になってしまって。人目を気にしなきゃいけない生活が始まって気がめいったし、気を使った。正直、陸上をもう辞めたいと思ったときもある」

 結果が出なくなった18年以…

この記事は有料会員記事です。残り1036文字有料会員になると続きをお読みいただけます。