大野将平、阿部兄妹…大阪の仕立屋に五輪選手が続々 その独自の技術

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編集委員・後藤洋平
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 柔道の大野将平阿部一二三・詩兄妹、板飛び込みの寺内健、サッカーの堂安律、林大地、谷晃生テコンドー浜田真由……。今回の東京五輪に出場したオリンピアンをはじめ、様々なスポーツ選手たちがスーツをオーダーする仕立屋が大阪・南船場にある。店の名前は「ビスポークテーラーDMG」。主人は、小西正仁さん(52)だ。人呼んで、仕立屋コニー。

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ビスポークテーラーDMGの小西正仁さん

スカパラの衣装も長年担当

 五輪の閉会式に出演した東京スカパラダイスオーケストラの衣装も2006年から担っており、名前をもじって「コニリンピックですやん」と声をかける知人も。

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閉会式でパフォーマンスを披露する東京スカパラダイスオーケストラ=2021年8月8日、国立競技場、諫山卓弥撮影

 大阪府茨木市出身。母は婦人服の仕立屋を経営していた。大学入学時に母が作ってくれたスーツを着てみたが、「やっぱり婦人服と紳士服のつくりは違うな、としっくりこんかった」。母と仕事をともにする職人のもとにコムデギャルソンやヨウジヤマモトのスーツを持参して、「こういうのんを作ってほしい」と頼んだことが、服づくりの最初の一歩だった。

 大学時代はバンド活動に浸り、ミュージシャンの道も志したが挫折。卒業後はシャツメーカーに勤めながら服飾教室に通い、1995年に独立。スーツの本場英国でも学んだ。

 大好きなピチカート・ファイヴ小西康陽に手紙を送り、衣装を提供したのをきっかけに音楽関係者から信頼を得た。現在に至るまで継続的にスカパラのスーツを担当するほか、07年には福山雅治のツアー、09年には木村カエラが紅白に出場した際のバンドメンバー、11年には桑田佳祐のツアーなど、数々の衣装を手がけている。

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小西さんが仕立てたスーツに身を包む東京スカパラダイスオーケストラ=(C)cutting edge/JUSTA RECORD.

「こんな体形の人がいるのか…」

 スポーツ選手が続々と訪れるようになる転機は、04年にやってきた。

 五輪3連覇直後の野村忠宏さ…

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