オスプレイが百里基地で初訓練 市民団体が抗議集会

古源盛一
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 陸上自衛隊木更津駐屯地千葉県木更津市)に暫定配備中の輸送機オスプレイが26日、航空自衛隊百里基地茨城県小美玉市)で訓練を始めた。防衛省によると、同駐屯地以外での訓練は初めて。訓練の中止を訴えてきた周辺住民らは、不安な表情で見守った。

 同省北関東防衛局などによると、オスプレイは午前10時40分すぎ、基地の南側から進入。着陸はせずに滑走路上空を2回低空で飛び、同11時10分すぎに海上自衛隊館山航空基地(千葉県館山市)へ向かった。トラブルは報告されていないという。

 事故や騒音への不安から、各地でオスプレイの配備に反対する声が上がっている。

 基地周辺の行政区長でつくる百里飛行場周辺整備協議会の長島洋治会長(73)は、基地の南西にある自宅で見張った。「離陸時に出る騒音がないためか、比較的静かな飛び方だった。だが、今後はわからない。注視を続ける」と話した。

 県平和委員会など8団体でつくる百里基地反対連絡協議会は訓練開始前、基地正門前で抗議集会を開催し、約60人が「オスプレイ反対」などと訴えた。集会の妨害目的で若者2人が乱入したため、一時、騒然となった。

 集会に参加した百里基地反対同盟の梅沢優さん(71)は訓練後、「(オスプレイは)来てしまったが、あきらめない。反対の声で佐賀空港への配備は止まっている。百里も続いていきたい」と強調した。

 島田穣一市長は「再三要望している国から住民への説明会の実施前に飛来したのは誠に残念。丁寧な説明を引き続き要望する」とのコメントを出した。(古源盛一)