総裁選「対立軸を明確に」 岸田氏へ地元から期待と注文

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大久保貴裕、戸田和敬、比嘉展玖
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 自民党岸田文雄氏(64)=衆院広島1区選出=が26日、党総裁選への立候補を表明した。昨年9月に続く2回目の挑戦で、広島から戦後3人目の首相誕生となるかに地元の注目が集まる。対抗馬となる菅義偉首相(72)を党の有力者たちが支持するなか、政権への批判票をどこまで取り込めるかが勝敗のカギを握りそうだ。(大久保貴裕、戸田和敬、比嘉展玖)

 「政治生命をかけて、新しい政治の選択肢を示していく」

 26日午後3時。イメージカラーの青いネクタイで記者会見に臨んだ岸田氏は、この言葉に力を込めた。昨秋の敗北を「率直に力不足だった」と振り返り、1年にわたって国民の声を書き留めたという小さなノートを手に持ちながら、28分間に及ぶ決意表明を行った。

 後援会長の伊藤学人さん(71)は名門派閥「宏池会」の会長に就いた2012年ごろから、「総理」「日本を担う」との言葉を本人の口から耳にするようになったと振り返る。

 岸田氏は、93年から連続9回当選。早くから「宏池会のプリンス」とも呼ばれ、要職の外相や党政調会長を歴任するなど、池田勇人宮沢喜一の両氏に続く広島3人目の首相候補として注目を集めてきた。

 伊藤さんは「政治にもコンプライアンス(法令や社会規範の順守)や透明性が求められる時代だが、いまは全く暗闇だ。真っすぐで我慢強い文雄君なら、変えることができる」と期待を寄せる。

 党広島県連所属の県議や広島市議らは近く会合を開き、県内外の党員・党友に対する働きかけを強める方針を確認する。県連ナンバー2の中本隆志県議会議長は「県連を挙げて徹底的に応援していく」と強調。「広島から全国に支援の輪を広げていく」と意気込んだ。

 勝敗を左右するとみられるのは、総票数の半分を占める「党員・党友票」の行方だ。県連幹部はコロナ対策や「政治とカネ」などで「菅政権はいやだという党員は多い」と分析。発信力が課題とされる岸田氏に対し、「菅政権はこうだが自分はこうだと、政権批判を恐れることなく対立軸を明確に打ち出してほしい」と求めた。

 過去の総裁選では、小泉純一郎氏のように国会議員票で劣勢とされた候補が流れを引き寄せた例もある。後援会関係者は「『菅離れ』は全国で加速度的に起きている。うまく批判票の受け皿になれば、十分すぎるほど勝機はある」と語った。

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