大阪 「ヤングケアラー」調査へ 府立高生11万人対象
加藤あず佐
大人の代わりに家族の介護やきょうだいの世話を担う「ヤングケアラー」の実態を探るため、大阪府教育委員会は、全府立高校生約11万人を対象に独自調査を実施する。期間は30日から10月8日。結果は個人情報に配慮した上で、年内をめどに公表する。
調査はアンケート形式で、スマートフォンなどで回答する。家族の世話の内容や頻度、悩みを相談できているかなどを尋ねる。回答は府教委が管理。記名は任意で、「学校に伝えてもよい」と生徒が回答した場合は学校と共有する。その場合、学校側は生徒への声かけや面談を行い、生徒が望めばスクールソーシャルワーカーにつなぐ。
府教委の担当者は「実態把握だけではなく、いま困っている生徒を必要な支援につなぐことが目的だ」と話す。アンケートでは、府教育センターの電話窓口も紹介し、相談を促している。(加藤あず佐)
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