バイデン氏「代償を払わせる」 空港テロ受け報復を指示

アフガニスタン情勢

ワシントン=大島隆
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 アフガニスタンの首都カブールの空港付近であったテロ攻撃で米軍兵士13人を含む多数が死亡したことを受け、バイデン米大統領は26日に国民向けに演説し、米軍による米国民らの退避作戦を予定通り続けることを明らかにした。また、タリバンと敵対する過激派組織「イスラム国」(IS)系組織の犯行との見方を示し、組織の拠点に対する報復攻撃を準備するよう指示したことも明らかにした。

 バイデン氏はホワイトハウスでの演説で、死亡した兵士について「ほかの人々を救うための作戦に従事した英雄だ」と述べた。

 また、攻撃について「我々の情報機関はIS系組織の犯行だと判断している」と述べた上で、「我々は彼らを許さない。見つけ出し、代償を払わせる」と述べ、組織の拠点を攻撃するための作戦計画の策定を米軍に指示したことを明らかにした。時期については明らかにしなかった。またバイデン氏は、アフガニスタンへの追加の米軍派遣は必要ないとの考えを示した。

 バイデン氏は24日の演説で、米国民の退避を31日までに完了させ、米軍を予定通り撤退させる方針を改めて示していた。このとき、IS系組織によるテロ攻撃の可能性があると明らかにし、「我々が長くとどまるほど、攻撃されるリスクが高まる」と早期撤退の必要性を訴えていた。

 バイデン氏は、米軍兵士の死亡や撤退に伴う混乱について「起きたことの責任はすべて私が負う」と述べる一方、「20年に及ぶ戦争を終わらせる時だ」と述べ、米軍のアフガニスタン撤退の必要性を改めて訴えた。(ワシントン=大島隆