カブール空港の爆発は「最悪の出来事」 退避作戦は継続

アフガニスタン情勢

ワシントン=合田禄
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 アフガニスタンの首都カブールにある国際空港近くであった爆発で多数のアフガニスタン人や米軍兵士が死傷したことについて、ホワイトハウスのサキ報道官は26日、会見で「バイデン大統領の任期中で、最悪の出来事だ」と語った。ホワイトハウスなど政府施設で半旗を掲げるとした。

 実行犯がタリバンの検問を通過したとみられることについて、サキ報道官は「タリバンは我々が信頼するグループではないし、友人でもない」とした上で、「ただタリバンとの調整によって、これまでに10万4千人以上を退避させた。退避を続けるためには調整が必要だ」と述べた。

 米国務省によると、アフガニスタンにいた米国人約6千人のうち、4500人はすでに退避し、500人とは退避に向けた連絡をとっている。残り1千人には連絡をとっているところだが、すでに出国していたり、残ることを決めていたりする人もいるという。そのほか、まだ退避できていない元米軍通訳などのアフガニスタン人協力者たちも残っている。

 サキ報道官は「希望する全てのアフガニスタン人を退避させるのは不可能かもしれないが、米国人や20年にわたって米国とともに働いてきた人たちの退避に向けた取り組みに終わりはない」と強調した。「タリバンとは信頼関係があるわけではないが、退避のために調整を続けていて、実際にこの12時間で約7千人が退避した」と述べ、タリバンと調整しながら退避作戦を継続するとした。

 米国内ではバイデン政権の対応へ批判の声も上がっている。共和党議員2人が26日、バイデン氏の辞任を求めたことについて、サキ報道官は「米軍兵士が命を落とした日だ。政治のための日ではない。テロリストを見つけ、戦い、殺害するという取り組みに賛同してほしい」と語った。(ワシントン=合田禄)