避難民新たに30万人 エチオピアの紛争、拡大の一途

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ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 エチオピア北部ティグライ州の紛争が拡大の一途をたどっている。地元政党ティグライ人民解放戦線(TPLF)側は6月に州都メケレを奪還した後、隣接する2州にも侵攻を始めた。両州で新たに30万人が避難民として追われる事態になっている。

 TPLF側は7月下旬以降、ティグライ州の東隣のアファール州、南隣のアムハラ州に侵攻を開始した。アムハラ州では世界遺産の岩窟教会群で知られる町ラリベラが制圧されたほか、アファール州では避難民らが暮らす医療施設や学校が襲撃されて子ども100人を含む200人が殺害されたと報じられ、国連児童基金ユニセフ)のヘンリエッタ・フォア事務局長は「全ての当事者に即時の人道的停戦を求める」との声明を発表した。

 紛争は昨年11月4日、TPLFがティグライ州内の政府軍の拠点を襲ったとして、アビー首相が反撃を命じて始まった。政府軍は同月中にメケレを制圧し、アビー首相は勝利を宣言した。しかし、TPLF側はゲリラ戦を続け、各地で兵を募るなどして力を蓄え、今年6月に一気に反転攻勢に出た。政府はメケレを奪われた同月28日、人道支援や農繁期の作業を妨げないため一方的な停戦を宣言。軍を引き揚げていた。

 一方、ティグライ側の武装勢…

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