東海地方に住む20代男性は、父親がアフガニスタン政府軍の兵士だった。
タリバンが政権を掌握後、父親とは連絡が取れていない。ニュースやSNSで母国の映像を見るたび、家族の姿を探し、不安な日々を送っている。
アフガニスタン東部の町で生まれ育った。
数年前、過激派組織「イスラム国」(IS)から父親あてに、「息子を引き渡せ」と手紙が届いた。戦闘員として育てるか、殺すつもりなのだろうと思った。
その後、路上で後を付けてくる不審者に気付いた。恐怖で外出できなくなった。
だが、まだ若いのにいつまでも隠れて生きていくわけにはいかない。
家族で話し合い、男性だけ日本に逃れることにした。治安が良く、滞在ビザも取りやすいだろうと考えたからだった。
父親が工面してくれた旅費を…