アフガン支援のドイツ女性 脱出成功も消えぬ罪悪感

有料会員記事アフガニスタン情勢

オーバーハウゼン=野島淳
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 イスラム主義勢力タリバンアフガニスタンで権力を掌握した直後の8月中旬、脱出に成功したドイツのNGOの女性が朝日新聞の取材に緊迫した退避の模様を語った。けがや病気の子どもたちを支援するため8月上旬に入国。事態の急変後は混乱を極めた。空港に押し寄せる人の中から助けられたことに罪悪感があるといい、「いつかアフガニスタンに行って活動を再開したい」と話した。

 「現地の多くの人たちが協力してくれていた。こんな形で脱出することになるとは思いもよらなかった」。クラウディア・ペップミュラーさん(52)は、ドイツ西部オーバーハウゼン郊外にあるNGO「ドイツ国際平和村」の職員だ。

 平和村は1967年から、アジアやアフリカなどの紛争地で、治療が難しいけがや病気の子どもたちをドイツに連れてきて病院で治療。施設での療養を経て、母国に送り返す活動を続けている。アフガニスタンでも88年から活動し、4千人以上の子どもたちの支援に携わった。

 ペップミュラーさんは今回、8月10日から同僚と同行のジャーナリストの計3人でカブールを訪問。けがや病気の子どもたちと面会していた。地方はタリバンの手に次々と落ちていたが、カブールはにぎやかで、「安全だった。活動に全く不安はなかった」という。

 当初の計画では、子どもたちが入国するための医療ビザの手続きのためいったんドイツに戻り、再び8月末にカブールを訪れ、子どもたちと9月1日に発つ計画だった。

 ところが、事態は8月14日…

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