通信制高校生、過去最多 不登校の生徒らの受け皿に

伊藤和行
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 通信制高校で学ぶ生徒が過去最多の21万8428人にのぼることが、文部科学省の今年度の学校基本調査(5月1日現在の速報値)で分かった。少子化で高校全体の生徒数は減っているが、増加する不登校の生徒や、多様な学び方をのぞむ生徒の受け皿となっているという。

 通信制高校は、自宅などで学習し、郵送やインターネットなどを利用してリポート提出や面接指導などを行う。近年はICT(情報通信技術)の進展で私立を中心に学校数も増加。昨年度の生徒数は20万6948人で、学校基本調査が始まった1948年以来、初めて20万人を超えていた。

 調査によると、高校生全体の数は今年度、約300万8千人と昨年度より約8万4千人減っているが、通信制の生徒数は2016年度から増え続けている。在籍者数は、沖縄県内の通信制高校が計約2万5千人で最多、次いで北海道が約2万2千人、茨城県が約1万9千人、大阪府が約1万6千人だった。ただ通信制高校をめぐっては、ずさんな運営が問題になる学校法人もあり、文科省は質確保のために設置基準を強化するなどの対策も始めている。

 その他の調査結果をみると、国公私立大学の学部生が約262万6千人(前年度比約2千人増)、このうち女子学生が119万7千人(同約3千人増)で、ともに過去最多となった。文科省によると、短期大学への進学者数が減っていることが理由の一つだという。(伊藤和行)