自民党の竹本直一前科学技術相(80)=衆院大阪15区=が27日、党本部で記者会見し、次の衆院選に立候補しない考えを表明した。竹本氏の娘婿が大阪15区に立候補する意向を示しており、「私も後期高齢者なので、後々のことも考えてあげないといけない」と語った。
自民党大阪府連は新しい候補者を公募する。竹本氏の娘婿で元官僚の加納陽之助氏(41)、府議の西野修平氏(48)が意欲を示している。
竹本氏は会見で「選挙は私がやるつもりだったが、(加納氏)本人の強い意思もあり、適切な方法で彼を選んでもらえるのであれば、彼に引き継ぎたいと思うようになった」と述べた。
大阪15区には他に、日本維新の会で現職の浦野靖人氏(48)、共産党で新顔の為仁史氏(72)も立候補を予定している。
竹本氏は当選8回。1996年の衆院選で初当選し、厚生労働政務官や財務副大臣などを歴任。2019年9月、科学技術担当やIT担当として入閣した。現在は党総務会副会長に就いている。(井上正一郎)
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