「爆発の後、意識が戻って周りを見回すと、遺体が折り重なっていました。その中に弟がいたのです」
アフガニスタンの首都カブールにある国際空港付近で、26日に起きた爆破テロ事件。現場に居合わせた男性らが、爆発に見舞われた瞬間を、朝日新聞に証言した。
東部パクティア州出身の男性アナルグルさん(19)は、数日前から弟ナザルグルさん(17)とカブールの空港に来ていた。国外脱出を願い、空港のゲートを目指した。だが群衆にもまれ、ゲートにたどり着けなかった。
アナルグルさんは弟に「ここは諦めて、違うゲートを試そう」と声を掛け、その場を離れた。弟は5メートルほど後ろを付いてきた。
その瞬間、爆発が起き、気絶…