「第2のファン・ビンビン」人気俳優が脱税罰金51億円

上海=井上亮
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 中国の人気俳優鄭爽さん(30)が脱税したとして、上海市の税務当局は、鄭さんに罰金を科し、追徴課税することを決めた。罰金などの総額は2億9900万元(約51億円)に上るという。27日、国営新華社通信が伝えた。2018年に巨額脱税が発覚した人気俳優の范冰冰(ファン・ビンビン)さんの事件と手口が似ているため、「第2のファン・ビンビン事件」などと注目されていた。

 鄭さんは中国で1990年代生まれを代表する俳優の一人。中国版「花より団子」など多くのテレビドラマに出演するほか、高級ブランド「プラダ」のキャンペーンキャラクターなどを務めていた。

 上海の税務当局や現地の報道によると、2019~20年にかけて、約1・9億元(約32億円)の個人所得の申告漏れ、約4500万元(約8億円)の脱税、約2700万元(約4・5億円)の過少申告があった。鄭さんや関連する芸能事務所は、ニセの契約書を作成して出演料を少なく見せかけるなどの手口を使ったという。さらに放送当局は、鄭さんが出演した全ての作品の放送禁止を決めた。

 娯楽市場の急拡大で、中国の映画・テレビ業界では俳優らの出演料が高騰。俳優の脱税や芸能事務所の不正経理が横行したため、税務当局がここ数年管理を強化している。(上海=井上亮)