甲子園準決勝、4校が調整練習 守備の連携など確認

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 第103回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は休養日の27日、準決勝に勝ち残った4校は大阪府内で軽めの調整を行った。史上初めて4強はすべて近畿勢となった。当初、休養日は計3日、設けられていたが、悪天候による順延が重なったため、準々決勝翌日のこの日だけとなった。

 近江は外野からの中継プレーなど守備練習をしっかり行った。ここまで全4試合に先発した2年生の山田陽翔はごく軽めの投球練習を行い、全試合で救援してきた岩佐直哉はフォームチェックに徹した。準決勝に向け、「全国でたった4校のなかに入っている幸せな気持ちを前面に出してがんばってほしい」と多賀章仁監督。主将の春山陽生は「大会を通してチームが成長できている」と話し、「(4番の)徳丸天晴選手が打つと智弁和歌山は乗ると思う。打たせないようにしたい」と警戒した。

 智弁和歌山は守備練習に時間を割き、外野と内野の連係プレーを確認した。チームはここまでの2試合でベンチ入りメンバー18人すべてが出場した。「全員野球」を掲げる中谷仁監督は「戦うにつれ、(チーム全体が)自信を持って試合に入っていけるようになった」と成長を実感する。主将の宮坂厚希は、近江の投打の柱である山田陽翔を警戒。「打たせてしまったり、投手でも乗せてしまったりすると相手に勢いが出る。挑戦者の気持ちで全員でぶつかっていきたい」と話した。

 智弁学園は投手陣が軽いキャッチボール、野手陣はフリー打撃で汗を流した。主将で4番の山下陽輔は打率4割6分7厘と好調。「状態は良い。あとはどれだけ力を抜いてバットを出せるかです」。準々決勝をサヨナラで制し、チームの雰囲気は「徐々に盛り上がっています」。

 夏の最高成績は小坂将商監督が主将で4番だった1995年の4強。監督は「あの時の準決勝は僕が打てば勝てた。選手には『お前らは打って(4強を)越えてくれ』と伝えました」。

 京都国際の選手たちは軽めの練習で、打撃と守備の動きを確認した。守りでは挟殺プレーにも時間を割いた。26日の準々決勝の敦賀気比戦では挟殺プレーのミスが絡んで失点したためだ。智弁学園には春の近畿大会準決勝で2―4で逆転負けしている。「個々の能力は相手が上だけど、チーム全員で戦う意識でいきたい。成長した部分を見せたい」と主将の山口吟太。小牧憲継監督も、「うちは負けることで成長してきたチーム。春の悔しさをリベンジしたい」と語った。