手押し車で自動車と並走 93歳、西本喜美子さん写真展

中村通子
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 写真を始めたのは72歳。93歳の今、SNSのフォロワーは約26万人に上る。自分自身を素材に、ユーモアと哀愁のあふれる作品が人気の西本喜美子さん=熊本市=の写真展が28日、岡山県新見市の新見美術館で始まる。

 西本さんは両親が農業指導をしていたブラジルで生まれ、8歳の時に帰国。美容師、女子競輪選手を経て主婦になった。カメラを手にしたのは、写真家の息子が主宰する写真教室に参加したのがきっかけだったという。

 会場には、手押し車で疾走する自動車と並走する姿や、「燃やすごみ」の袋に入った姿など、ユニークな発想にデジタル編集技術を組み合わせた作品約100点を展示。西本さんの人生経験から紡がれた言葉が添えられる。藤井茂樹館長は「93歳のしなやかで朗らかな感性が写し取る世界で、癒やされてほしい」。

 ミュージアムショップでは熊本の菓子やラーメン、郷土玩具、くまモングッズなどを特別販売する。徳山亜希子学芸員は「コロナ禍の今、豪雨災害からの復興に奮闘する新見と熊本の思いを土産品でつなげられれば」と話す。

 10月3日まで。9月中旬に本人のサイン会とトークショーを予定している。祝日以外の月曜休館。一般800円、大学生500円、中高生300円、小学生200円。問い合わせは同美術館(0867・72・7851)へ。(中村通子)