窮地救った17歳 パラボート混合、5人の多様性が疾走

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斉藤佑介、榊原一生
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ボート混合かじ付きフォア(運動機能障害・視覚障害PR3)

 ゴールしたボート日本代表の有安諒平(34)は達成感を感じていた。「競技の知名度を高めたり、メンバーを集めてトレーニングをしたり。それが出場につながったかと思うと……」

 27日、東京パラリンピックのボート混合舵手(だしゅ)つきフォア(運動機能障害・視覚障害PR3)。初出場の日本の5人は息を合わせ、夏空の水上を疾走した。

 ボートが人気の欧州では花形種目だ。視覚障害、肢体不自由の男女各2人ずつ、健常者も担当できるかじ取り役(コックス)の計5人で、2000メートルのタイムを競う。本番にたどり着くまで、視覚障害がある有安は「一筋縄ではなかった」と振り返る。

 2019年春、有安はメディア各社に手紙を送った。「ぜひ取材に来てください」。日本ではマイナーなこの競技の認知度を高めようと知恵を絞り、強化にもあたっていた。順調に見えたが、昨年11月に1人が離脱した。

 窮地を救ったのは、東京都内…

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